よくある質問

外国人によく聞かれる質問を集めてみました。

 

最後に残った醤油を飲んでもいい?
そんな質問、と思われるかもしれませんが、実際何度か聞かれたとがあります。飲んでる人を目撃したことも。もちろん醤油は飲みません。塩分の取りすぎは体にもよくありません。寿司はたねのほうにさっとにつけるのがポイント。つけすぎは、ご飯がくずれて食べにくい上、醤油のなかに米粒がこのってしまいます。

 

Sojasauce austrinken

 

 

お寿司を噛み切って食べてもいい?
握りずしは一口で食べるのがマナーです。太巻きはもちろん、何口かで食べてもOKです。

 

Sushi abbeißen ist gefährlich

 

寿司を噛み切ろうとすると、よくあるのが上の例。白い服に醤油が飛び散って悲惨な目にあうことも。

 

ガリが少ない!
生姜をサラダと間違えているのか、器に盛って食べている人がいますが、寿司屋ではガリは時々つまむ程度に食べるためにあります。

 

わさびはどこ?
生姜についで外国人に人気があるのが、わさびです。生姜と同じく、たくさんわさびを欲しがる外国人がいますが、寿司にはちょうど良い量のわさびがすでにはいっています。日本でワサビを余分に出す寿司屋はあまりありませ。高級レストランで、ケッチャップを要求したりするのは、料理人に失礼なのと同じで、高級寿司屋にたくさんのわさびを頼むのは失礼になりかねません。

 

パンと食べたい?
3食とも絶対お米が食べたい、という日本人も多いと思いますが、外国では、食事には必ずパンを食べたいという人がいます。一度経験したのですが、寿司にフランスパンを添えて出したドイツ人の方がいました。自宅ではどのようにして食べてもいいと思いますが、パンに醤油をつけて食べるのはどうかと思います。

 

 

Sojasauce

 

冗談かと思うかもしれませんが、ドイツで寿司料理教室をしていると、いろんな経験をします。たとえば、味噌汁にマギーを入れた人、醤油がきらいなので、寿司をケッチャップで食べた人。小麦粉アレルギーなので米酢を使わずに寿司を作りたいといった人。寿司の具だけをたべて、量が足りないと文句を言った人など、いろいろなことがあります。

 

ふぐの寿司ってあるの?

インターネットで探してみるとふぐの寿司がありましたが、一般的にはふぐは寿司のねたにせず、刺身または鍋にしてためます。ドイツではふぐの調理は禁止されています。

 

 

吸い物をすすって食べてもいい?
吸い物等は音を立てず、静かに飲みましょう。ただし、麺類はすすってもかまいません。


日本でアメリカ人の友人とラーメンをたべにいったときのこと。ラーメンをパスタのように静かに食べる彼を見ておかしく思い、日本人の食べ方を見せてみました。、彼も早速挑戦してみましたが、普段音をたてずに麺類を食べるのがマナーの彼にとっては大変むずかしかったよう。口を閉じたまますするので、ちゅるちゅると大きな音がし、他のお客さんの注目の的になりました。ラーメンをすするにはコツがあって、空気といっしょに吸ってさっと食べるのですが、これが難しいようです。

 

寿司に合う飲み物は?
日本では、日本酒、焼酎、ビール等を飲みます。最後にはたいてい緑茶(粉茶)をいただきます。

 

Getränke zu Sushi

 

ヨーロッパでは、寿司に白ワインを飲むことが多いようです。日本酒の味は慣れない人には、飲みにくいようです。

 

お酒のマナー
杯を持つときは、杯の底に指をそろえて添えます。

 

Die Tasse mit zwei Händen halten

 

お酒を注ぐときはとっくりの正面を上にしてゆっくりと注ぎます。ビールの場合はラベルを上にむけて。となりの人のグラスが空になっていないか気をつけましょう。

 

Mit zwei Händen ausgiessen

 

また、注いでいる途中でとっくりが空になっては相手に失礼です。残りの少ないものはあらかじめ取り替えてもらいましょう。日本では、とくに女性の場合このような気配りが大切です。

 

寿司屋のカウンターでのマナー
カウンターでは一度に全部注文せずに、食べたいものを順番に注文します。カウンターにはもちろん、他の客も座っているので、周囲にも気を配ることを忘れずに。

 

Sushipaar

 

寿司はたいてい2つずつ出されます。彼氏とひとつずつシェアーして食べるのは良いマナーとはいえません。間違っても、ご飯とたねを別々に食べるこのないように。

カウンターに座るときは、お酒をつぎやすい席が上座になります。2人なら左側、3人なら真ん中になります。

 

回転寿司でのマナー
一度手にとった皿は戻さないこと。もちろん食べ終わった皿も戻してはいけません。寿司は鮮度が大切です。誰も手をつけなかった寿司が何度も流れてくることがあるので、寿司を選ぶときは、乾燥していないか等、よく見てからとりましょう。食べたい寿司があれば、料理人に直接頼んでもマナー違反にはなりません。

 

 

 

日本酒

日本の代表的なアルコール飲料で、米を発酵させて作ります。

ドイツでは日本酒のことをReiswein »米ワイン« と呼びますが、日本酒はどちらかというと、ビールに近い醸造酒です。

 

味噌

味噌(みそ)は、日本料理にとって欠かせない調味料のひとつです。主な原料は大豆で、これに麹や塩を混ぜ発酵させます。 麹は米、麦、豆など地域によってさまざまです。大きく分けて、赤味噌、白味噌、合わせ味噌などがあります。

和食の朝食には味噌汁が欠かせません。もちろん、味噌汁以外にも、調味料としてよく使われます。

 

河豚

ふぐは興奮すると腹部を膨らませるので、その姿から、英語でPufferfish、ドイツ語でKugelfischといいます。日本では河豚と書きますが、豚の文字を使うのは、ふぐの体型を指しているのではなく、ふぐは危険を感じると、豚のような鳴き声を発するからです。

ふぐは、一般的に高級料理として、冬場に鍋や刺身として食べられます。

 

 

Kugelfisch

 

日本近海でも、ふぐは数百種類生息しています。それぞれによって毒を保有している部位が異なるため、素人が調理するのは危険で、もちろん禁止されています。

河豚の毒はテトロドトキシンでいわゆる神経毒です。症状としては口や唇に痺れが生じ、それが周りへ広がります。最終的には、呼吸困難から呼吸麻痺が起こり、死に至ります。意識がなくなることがなく、死の直前まで明瞭です。。この毒に対して、解毒剤や血清は開発されていないため、呼吸困難が収まるまで人工呼吸器をつなげることが唯一の治療法となります。